【問128】賃貸不動産経営管理士 練習問題|預り金の会計上の位置づけ
金銭の管理と会計 問18/20難易度B(標準)
問題文
貸主Aから委託を受けた管理業者Cが、借主Bから敷金24万円を受領した場合における当該金銭の性質および会計上の取扱いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.Cが受領した敷金は、預り金ではなくCの収益として損益計算書に計上されることになる。
- 2.Cは、預かった敷金を運転資金として一時的に流用したとしても、期末までに補填すれば問題はない。
- 3.Cが受領した敷金は返還義務を伴う預り金であり、Cの貸借対照表上は負債として計上される。
- 4.Cが受領した敷金は貸主Aに帰属しないため、分別管理の対象から除外して差し支えない。
解説
正解は3。管理業者が借主から受領する敷金は、賃貸借の終了時に精算のうえ返還されるべき金銭であり、管理業者にとっては返還義務を伴う預り金である。したがって会計上は収益ではなく、貸借対照表の負債の部に預り金(預り敷金)として計上される。1は誤り。敷金を収益に計上するのは誤った処理であって、管理業者の収益となるのは管理受託契約に基づく管理報酬である。2は誤り。預り金を業者の運転資金に流用することは、分別管理義務に反するのみならず、貸主および借主の財産を危険にさらす行為であり、期末までに補填すれば足りるというものではない。4は誤り。管理受託契約に基づく管理業務において受領する敷金は、まさに分別管理の対象となる金銭であって、自己の固有財産と分けて管理しなければならない。預り金については、自分の財産ではないという一点をあらゆる判断の出発点にする。