【問126】賃貸不動産経営管理士 練習問題|現金主義と発生主義による会計処理
金銭の管理と会計 問16/20難易度B(標準)
問題文
賃貸管理における収益および費用の計上方法としての発生主義と現金主義に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.発生主義では、賃料の入金がなくても支払期日の到来により当期の収益として計上する。
- 2.現金主義では、取引の発生時点で収益と費用を計上するため、期間損益の計算に適している。
- 3.発生主義によると、前払された翌期分の賃料も受領した期の収益として計上することになる。
- 4.企業会計では現金主義が原則とされ、発生主義は例外的な場合にのみ用いることが認められる。
解説
正解は1。発生主義とは、現金の収入・支出の時点ではなく、取引や事実が発生した時点で収益および費用を計上する考え方をいう。賃貸管理では、賃料は支払期日の到来により収益として計上され、実際の入金がなく滞納となっている場合であっても当期の収益に計上したうえで、未収入金(未収家賃)として資産に計上する。2は誤り。取引の発生時点で計上するのは発生主義であり、現金主義は現金の入出金があった時点で計上する方法である。現金主義は簡便であるが、入金の遅れなどによって期間ごとの損益がゆがむため、期間損益の計算には適さない。3は誤り。前受けした翌期分の賃料は、受領した期の収益ではなく前受金(前受家賃)として負債に計上し、翌期に収益へ振り替える。4は誤り。企業会計では発生主義によることが原則である。いつ現金が動いたかではなく、いつその収益や費用が発生したかによって期間を区切るのが発生主義の考え方である。