【問123】賃貸不動産経営管理士 練習問題|家賃債務保証会社の利用と留意点
金銭の管理と会計 問13/20難易度B(標準)
問題文
借主Bは、家賃債務保証会社Dとの間で保証委託契約を締結したうえで建物賃貸借契約を締結した。Bが賃料を滞納した場合におけるDの役割および留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.家賃債務保証業を営むには国土交通大臣の登録を受けることが法律上義務づけられており、Dも登録を要する。
- 2.DがBに代わって賃料を貸主に支払った場合、Bの支払義務は完全に消滅し何らの負担も残らない。
- 3.DがBに代わって賃料を貸主に支払った場合でも、BはDからの求償に応じる義務を負う。
- 4.Bが賃料を滞納したときは、Dは催告なしに鍵を交換して明渡しがあったものとみなすことができる。
解説
正解は3。家賃債務保証会社は、借主から委託を受けて賃料債務等を保証する事業者であり、借主が賃料を滞納したときは貸主に対して代位弁済を行う。代位弁済によって貸主に対する借主の債務は消滅するが、保証会社は借主に対して求償権を取得するから、借主は保証会社に対する支払義務を負い続けることになる。したがって2は誤りであり、保証会社を利用しても借主の最終的な負担がなくなるわけではない。1は誤り。家賃債務保証業者の登録制度は国が設けた任意の登録制度であり、登録を受けなければ営業できないという法律上の義務は課されていない。この点は、管理戸数が一定数以上の場合に登録が義務づけられる賃貸住宅管理業の登録とは仕組みが異なる。4は誤り。催告をせずに鍵を交換し、居室の明渡しがあったものとみなして室内の動産を処分できるとするような条項は、借主の権利を一方的に害するものであり、判例上も消費者契約法により無効とされている(最高裁令和4年12月12日判決)。保証会社の利用にあたっては、借主の義務が消えるわけではないこと、実力行使は許されないことの2点が要点となる。