【問76】賃貸不動産経営管理士 練習問題|転貸の承諾と直接請求
賃貸借契約と借地借家法 問11/25難易度B(標準)
問題文
貸主Aの承諾を得て借主Bが転借人Cに転貸した場合の法律関係に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.Cは、Bの賃料債務の額を限度として、Aに対して直接に賃料を支払う義務を負うことになる。
- 2.AがCに対して直接賃料を請求できるようになると、AはBに対して賃料を請求できなくなる。
- 3.CがBに対して賃料を前払いしていれば、Cはその前払をもってAに対抗することができる。
- 4.AとBが賃貸借契約を合意解除すれば、AはこれをCに対抗して建物の明渡しを求めることができる。
解説
正解は1。民法613条1項は、賃借人が適法に賃借物を転貸したときは、転借人は賃貸人と賃借人との間の賃貸借に基づく賃借人の債務の範囲を限度として、賃貸人に対して転貸借に基づく債務を直接履行する義務を負うと定める。したがってCは、原賃料と転借料のいずれか低い額を限度としてAに直接支払う義務を負う。2は誤り。同条2項は、前項の規定が賃貸人が賃借人に対して権利を行使することを妨げないとしており、AはBに対しても賃料を請求できる。3は誤り。同条1項後段により、転借人は賃料の前払をもって賃貸人に対抗することができない。4は誤り。同条3項により、適法な転貸がされた後は、賃貸人は賃借人との合意解除を転借人に対抗できない。ただし解除の当時、債務不履行による解除権を有していたときは別である。