【問114】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|公表前の自社株売買
企業不祥事と法令違反 問14/20難易度B(標準)
問題文
上場会社A社の経理部の従業員Cは、業績予想を大幅に下方修正することが決定され、まだ公表されていないことを知り、公表前に自己の保有するA社株を売却した。この行為の評価として、最も適切なものはどれか。
- 1.売却は買付けと異なり、新たに利益を得る行為ではないため、規制の対象外である
- 2.損失を避ける目的であれば、利益を得る目的の売買とは異なり、規制の対象外である
- 3.従業員は役員と異なり、会社関係者に含まれないため、規制の対象外である
- 4.会社の業務に関して重要事実を知った従業員が公表前に売買する行為で、規制違反となる
解説
正解は4。金融商品取引法は、上場会社の役員、従業員などの会社関係者が、業務に関して未公表の重要事実を知りながら、その公表前に当該会社の株式などを売買することを、インサイダー取引として禁止している。業績予想の大幅な修正は重要事実に当たり得る。1は誤り。規制の対象は買付けだけでなく、売付けも含まれる。2は誤り。損失の回避を目的とする売付けも禁止の対象であり、目的は問われない。3は誤り。従業員も、その職務に関して重要事実を知った場合には会社関係者に含まれる。違反には罰則や課徴金が課され得る。