【問56】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|火災報知器と心理傾向
リスクと危機 問16/20難易度B(標準)
問題文
F社の工場で火災報知器が鳴ったが、従業員は「誤作動だろう」と考えて、しばらく作業を続けた。この行動の背景にある心理傾向として、最も適切なものはどれか。
- 1.確証バイアス(自分の考えに合う情報だけを集め、合わない情報を軽視する傾向)
- 2.集団思考(集団内の同調圧力によって、異論を述べにくくなり判断が偏る傾向)
- 3.後知恵バイアス(結果を知った後で、その結果は予測できたはずだと思い込む傾向)
- 4.正常性バイアス(異常な事態に直面しても、平常の範囲内と捉えて過小評価する傾向)
解説
正解は4。火災報知器が鳴っても「誤作動だろう」と考えて行動を遅らせるのは、異常な事態に直面しても平常の範囲内のことと捉えて過小評価する、正常性バイアスの典型である。災害時の避難の遅れの要因としてもよく挙げられる。対策としては、異常の基準と取るべき行動をあらかじめ定め、疑わしい場合はまず行動する習慣を訓練で身につけることが有効である。1は誤り。確証バイアスは、自分の考えに合う情報ばかりを集める傾向である。2は誤り。集団思考は、集団内の同調圧力で判断が偏る現象である。3は誤り。後知恵バイアスは、結果を知った後で予測できたと思い込む傾向である。