【問55】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|ヒヤリ・ハット報告の促進
リスクと危機 問15/20難易度B(標準)
問題文
E社の物流センターでは、ヒヤリ・ハットの報告が月に数件しか上がらない。調べると、報告すると担当者が叱責される雰囲気があるためと分かった。ハインリッヒの法則の考え方に照らした改善策として、最も適切なものはどれか。
- 1.報告の少なさは事故の少なさを示すので、現状の報告体制を維持して様子を見る
- 2.報告者を責めない方針を明示し、報告事例を分析して共有・改善に生かす仕組みを整える
- 3.報告者に始末書の提出を義務づけ、報告の正確さに責任を持たせて報告の質を高める
- 4.重大事故につながった事例のみを報告の対象とし、軽微な事例は現場の判断で処理させる
解説
正解は2。ハインリッヒの法則に従えば、重大事故の背後には多数のヒヤリ・ハットがあり、それらを早期に拾って対処することが重大事故の予防につながる。報告が少ないのは安全の証拠ではなく、報告しにくい雰囲気が原因であるため、報告者を責めない方針を明示し、報告事例を分析して共有・改善に生かす仕組みが必要である。1は誤り。報告件数の少なさは、事故の少なさではなく、情報が上がっていないことを示す可能性がある。3は誤り。始末書の義務づけは、報告をさらに萎縮させる。4は誤り。重大事故に至った事例だけでは、予兆の段階で防ぐことができない。