【問120】ビジネス実務法務検定2級 練習問題|保険業法における募集規制
金融・証券業等に関する法規制 問20/20難易度B(標準)
問題文
保険業法が保険募集について定めている規制に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.保険募集を行うのに登録や届出は必要なく、保険会社との間で委託契約を締結していれば足りる。
- 2.保険料の割引や物品の提供など特別の利益を提供することを約して募集する行為は、顧客の利益になる以上、禁止されていない。
- 3.保険募集人は、顧客の意向を把握してこれに沿った保険契約の提案を行い、契約内容等の情報を提供しなければならない。
- 4.保険募集人が保険募集について保険契約者に損害を加えた場合であっても、責任を負うのは募集人個人にとどまり、所属保険会社が賠償責任を負うことはない。
解説
正解は3。保険業法は、保険募集人に対し、顧客の意向を把握し、これに沿った保険契約の提案を行ったうえで、その意向と契約内容が合致していることを顧客が確認する機会を提供するという意向把握義務と、契約内容その他顧客の参考となるべき情報を提供する情報提供義務を課している。1は誤り。生命保険募集人、損害保険代理店、保険仲立人はいずれも登録を受けなければ保険募集を行うことができず、無登録の募集は禁止される。2は誤り。保険料の割引や割戻し、物品の提供といった特別の利益の提供またはその約束は、保険契約者間の公平を害するため禁止されている。4は誤り。所属保険会社は、その保険募集人が保険募集につき保険契約者に加えた損害を賠償する責任を負うのが原則である。2級では、虚偽告知の禁止、告知妨害や不告知の教唆の禁止、不当な乗換募集の禁止といった禁止行為の類型も併せて押さえておきたい。