【問166】管理業務主任者 練習問題|給水設備の適正水圧とウォーターハンマー
建築設備 問6/25難易度B(標準)
問題文
給水設備における適正な使用水圧の確保とウォーターハンマー(水撃作用)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.高層マンションでは各住戸の給水圧力を均等にするため、給水系統を階層ごとに分けるゾーニングを行わず、受水槽から屋上の高置水槽まで単一の系統で給水するのが望ましいとされている。
- 2.水栓や電磁弁を急激に閉止すると配管内の水流が急停止して圧力が急上昇するウォーターハンマーが生じ、配管の破損や異音の原因となるため、水撃防止器の設置などの対策が有効である。
- 3.ウォーターハンマーは給水圧力が低い場合にのみ生じる現象であるため、各住戸の給水圧力をできる限り高めに設定しておけば発生を防止できるとされている。
- 4.給水管内の水圧は高いほど各住戸で安定した給水ができるため、低層階を含め各住戸の使用圧力に上限を特に定める必要はないとされている。
解説
正解は2。ウォーターハンマー(水撃作用)は、水栓や電磁弁などを急激に閉止した際に、配管内を勢いよく流れていた水が急に止められることで圧力が急上昇し、その圧力波が配管内を伝わって衝撃音や振動を生じさせる現象である。放置すると配管の継手部分の緩みや破損につながることもあるため、水撃防止器(ウォーターハンマー防止器)の設置、水栓や弁のゆっくりとした開閉、給水圧力を過大にしないことなどが対策として有効である。1は誤り。高層マンションでは、下層階の給水圧力が過大にならないよう、建物を高さ方向でいくつかの系統に分けて給水するゾーニングを行うのが一般的である。3は誤り。ウォーターハンマーは給水圧力が低い場合ではなく、弁の急閉止や流速の急変によって生じるものであり、圧力を高く設定すれば防げるというものではない。4は誤り。給水圧力が過大になると器具の損傷や異音、ウォーターハンマーの誘発につながるため、減圧弁の設置などにより各住戸の使用圧力を適正な範囲に抑える必要がある。本試験では、ウォーターハンマーの発生メカニズムと、ゾーニングや減圧弁による水圧管理の考え方が問われる。