【問66】管理業務主任者 練習問題|管理委託契約の法的性質
管理委託契約と標準管理委託契約書 問1/15難易度A(易しい)
問題文
管理組合と管理業者との間で締結される管理委託契約の法的性質に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.管理委託契約は区分所有法上の管理者への委任契約そのものであり、管理業者は当然に区分所有法上の管理者の地位を取得する。
- 2.管理委託契約は、事務の処理を目的とする準委任的な要素と、仕事の完成を目的とする請負的な要素とを併せ持つ混合的性質の契約と解されている。
- 3.管理委託契約は民法上の請負契約そのものであり、管理業者は管理事務の遂行過程について善良な管理者の注意義務を負うことはない。
- 4.管理委託契約は管理組合の財産を管理業者に移転して管理させる信託契約であり、管理業者は信託法上の受託者としての義務を負う。
解説
正解は2。管理委託契約は、管理組合の事務処理を委託する部分については準委任の性質を、清掃や設備点検などの仕事の完成を目的とする部分については請負の性質を併せ持つ混合契約と解されている。1は誤り。管理委託契約の締結により管理業者が当然に区分所有法上の管理者になるわけではなく、管理者は集会の決議等により別途選任される地位である。3は誤り。準委任的要素を含む以上、管理業者は事務処理にあたり善良な管理者の注意義務を負う。4は誤り。管理組合の財産の所有権を管理業者に移転する信託契約ではない。契約の性質は、報告義務や注意義務の根拠、責任の性質を考える上で問われる基本事項である。