【問181】ITパスポート 練習問題|ビジネスメール詐欺への対処
情報セキュリティ 問6/25難易度B(標準)
問題文
経理担当者宛に、取引先の担当者名で「振込先の口座を変更した」というメールが届いた。差出人名は普段と同じだが、メールアドレスの一部が異なっている。被害を防ぐ対応として最も適切なものはどれか。
- 1.そのメールに返信し、記載された連絡先で変更内容が正しいことを確認してから振り込む。
- 2.差出人名が普段と同じであれば正規のメールと判断し、指示のとおり新しい口座へ振り込む。
- 3.取引開始時に登録済みの電話番号に連絡し、口座変更の事実をメールとは別の経路で確認する。
- 4.受信したメールを社内の全従業員へ転送し、同じ内容が届いていないかを広く共有しておく。
解説
正解は3。ビジネスメール詐欺(BEC、Business Email Compromise)は、取引先の担当者や自社の経営者になりすましたメールで、偽の口座へ送金させる攻撃である。メールという同じ経路で確認しても、返信は攻撃者に届くだけで確認にならないため、あらかじめ把握している電話番号などメールとは別の経路で本人に確かめること(コールバック)が有効な対策となる。1は誤り。メール本文に書かれた連絡先は攻撃者が用意したものである可能性が高く、確認の手段にならない。2は誤り。差出人名は自由に詐称でき、実際のアドレスが異なっている時点で偽装が強く疑われる。4は誤り。不用意な転送は不審メールを社内に広げるだけで、送金してよいかどうかの判断には結び付かない。ITパスポートでは、標的型攻撃やなりすましメールへの対処は、送金や情報提供の前に別経路で確認するという原則で問われる。