【問150】情報・サイバーセキュリティ管理士 練習問題|リスクの移転とサイバー保険
インシデント対応とクラウド・IoT 問25/25難易度C(難しい)
問題文
リスク対応の類型のうち、リスクの移転に該当するものとして最も適切なものはどれか。
- 1.損失が小さいと判断し、対策を講じずに現状のまま受け入れること
- 2.脆弱性を修正し、発生の可能性を下げる管理策を導入していくこと
- 3.リスクの要因となる業務そのものを廃止し、原因を取り除くこと
- 4.サイバー保険に加入し、損害の一部を保険会社に引き受けさせること
解説
正解は4。リスク対応は一般に、回避、低減(軽減)、移転(共有)、保有(受容)に分類される。移転は、保険への加入や業務の外部委託によって、リスクが顕在化したときの損失の負担を他者と分担または転嫁する対応である。サイバー保険は、インシデント対応の調査費用、被害者への損害賠償、事業中断による利益の減少などを補償対象とする。ただし、保険に加入しても情報漏えいによる信用の失墜や法令上の責任そのものは移転できないため、技術的対策と併用する必要がある。1は誤り。対策を講じずに受け入れるのはリスクの保有である。2は誤り。管理策の導入により発生可能性や影響を下げるのはリスクの低減である。3は誤り。業務の廃止によって要因を取り除くのはリスクの回避である。四つの類型の区別は頻出である。