【問13】DXパスポート試験 練習問題|レガシーシステムの課題の事例
DX総論 問13/20難易度C(難しい)
問題文
ある企業の基幹システムは、部門ごとに独自の改修を長年重ねてきた結果、仕様を知る担当者が退職し、改修の影響範囲を誰も説明できなくなった。この状況は、経済産業省の「DXレポート」(2018年)が指摘した課題のどれに最も近いか。
- 1.システムのクラウド移行が進み、全社で統一された基盤の上で、業務データを一元的に管理できるようになっている状態
- 2.最新の技術を使ってシステムを刷新したものの、利用者が新しい使い方に慣れず、業務の現場に定着していない状態
- 3.システムが複雑化・ブラックボックス化し、保守に手間がかかるうえ、全社でのデータ活用も難しくなっている状態
- 4.システムへの不正アクセスが相次ぎ、顧客の個人情報の漏えいが起きたことで、企業の信用が大きく損なわれた状態
解説
正解は3。経済産業省の「DXレポート」(2018年)は、事業部門ごとに構築され、過剰なカスタマイズが重ねられた既存システムが、複雑化・ブラックボックス化していると指摘した。仕様を知る担当者が退職し、改修の影響範囲を誰も説明できない設問の状況は、まさにこの課題に当たる。この状態では、保守や運用に費用と人材が割かれて新たな投資に回りにくくなり、全社でのデータ活用も難しくなるため、DXの足かせとなり、「2025年の崖」の要因にもなる。1は誤り。全社で統一された基盤で業務データを管理できていることは、設問の状況とは逆である。2は誤り。システムの刷新後に利用者が使い方に慣れないという別の問題で、既存システムの複雑化・ブラックボックス化とは異なる。4は誤り。不正アクセスによる情報漏えいは、設問には書かれていない情報セキュリティ上の問題である。