【問130】賃貸不動産経営管理士 練習問題|損益分岐点となる入居率の計算
金銭の管理と会計 問20/20難易度C(難しい)
問題文
貸主Aが所有する賃貸アパートは総戸数20戸で、賃料は1戸あたり月額8万円である。借入金の返済額を含む年間の支出合計が1152万円であるとき、年間の賃料収入と支出とが等しくなる入居戸数として正しいものはどれか。なお、賃料以外の収入はなく、空室以外の要因は考慮しない。
- 1.10戸であり、そのときの入居率は50%である。
- 2.11戸であり、そのときの入居率は55%である。
- 3.14戸であり、そのときの入居率は70%である。
- 4.12戸であり、そのときの入居率は60%である。
解説
正解は4。満室時の年間賃料収入は、1戸あたり月額8万円×20戸×12か月=1920万円である。収支が均衡するのは年間の賃料収入が年間支出合計1152万円と等しくなるときであるから、必要となる入居率(損益分岐点入居率)は1152万円÷1920万円=0.6、すなわち60%となる。総戸数20戸の60%は12戸であり、実際に12戸が入居していれば年間の賃料収入は8万円×12戸×12か月=1152万円となって支出と一致する。13戸以上であれば黒字、11戸以下であれば赤字となるから、1・2・3はいずれも計算結果と一致しない。損益分岐点入居率は賃貸経営の安全性を測る基本的な指標であり、この値が低いほど空室の発生に対する耐性が高いことを意味する。借入金の返済額のように賃料収入の多寡にかかわらず発生する支出が大きいほど損益分岐点入居率は上昇するから、収支計画では返済比率を過大にしないことが重要となる。