【問90】賃貸不動産経営管理士 練習問題|共有建物を貸す場合の意思決定
賃貸借契約と借地借家法 問25/25難易度A(易しい)
問題文
共有されている建物を賃貸する場合の共有者間の意思決定に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.共有建物を第三者に賃貸するには、その持分の大小にかかわらず常に共有者全員の同意が必要である。
- 2.共有物の保存行為をする場合にも、持分の価格の過半数による決定が必要とされている。
- 3.共有物の管理に関する事項は、各共有者の持分の価格に従いその過半数で決するのが原則である。
- 4.共有者の一人は、自己の持分の割合に応じて単独で建物の全体を賃貸することができる。
解説
正解は3。民法252条1項は、共有物の管理に関する事項は、各共有者の持分の価格に従い、その過半数で決すると定める。建物を賃貸することは原則として管理に関する事項にあたり、頭数ではなく持分の価格で判断する点に注意したい。1は誤り。共有者全員の同意が必要となるのは、共有物に変更(その形状又は効用の著しい変更を伴うもの)を加える場合である。2は誤り。保存行為は各共有者が単独ですることができ、雨漏りの応急修理などがこれにあたる。4は誤り。持分は共有物全体に及ぶ抽象的な割合であって特定の部分を指すものではないから、共有者の一人が単独で建物全体を賃貸することはできない。受け取った賃料は各共有者に持分割合に応じて帰属する点もあわせて押さえたい。