【問1】賃貸不動産経営管理士 練習問題|法制定の目的と社会的背景
賃貸住宅管理業法と登録制度 問1/25難易度A(易しい)
問題文
賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律が制定された背景およびその目的に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.この法律は賃貸住宅の供給戸数を増やすことを直接の目的とし、賃貸人に対する建設費の補助制度を中心に据えて設けられたものである。
- 2.この法律は賃貸住宅の入居者の居住の安定の確保と賃貸に係る事業の公正かつ円滑な実施を図ることを目的として設けられている。
- 3.この法律は分譲マンションの区分所有者による管理組合の運営の適正化を主たる目的とし、管理費の使途を規制するものである。
- 4.この法律は賃貸住宅の家賃が過度に高騰しないよう、地域ごとの上限となる家賃を国が定めて統制することを目的としている。
解説
正解は2。賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律は、国民の生活の基盤としての賃貸住宅の役割の重要性が増大していることに鑑み、賃貸住宅の入居者の居住の安定の確保および賃貸住宅の賃貸に係る事業の公正かつ円滑な実施を図ることを目的として掲げ、その手段として賃貸住宅管理業を営む者に係る登録制度を設け、あわせて特定賃貸借契約の適正化のための措置等を講じている。制定の背景には、賃貸住宅の所有者の高齢化や相続による世代交代が進み、管理を業者に委託する例が大半を占めるようになった一方で、管理業者の業務の質にばらつきがあり、賃貸借をめぐる紛争が増加していたという事情がある。1は誤り。住宅の建設や供給に対する助成を内容とする法律ではない。3は誤り。分譲マンションの管理組合の運営は区分所有法やマンション管理適正化法が扱う領域であり、この法律の対象は賃貸住宅である。4は誤り。家賃の額を国が統制する仕組みは置かれていない。目的規定は、なぜ登録制度と業者の義務が置かれるのかを理解する出発点になる。