【問44】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|リスク特定の進め方
リスクと危機 問4/20難易度B(標準)
問題文
製造業のA社は、リスクの洗い出しを経営企画部門だけで行ったところ、現場で起きている小さなトラブルを拾えていなかったことが分かった。リスク特定の進め方として、最も適切なものはどれか。
- 1.自社で過去に起きた事故だけを対象に、経営企画部門が事例集から抜粋して一覧にする
- 2.各部門へのヒアリングや現場の巡視、他社の事例などを組み合わせて、網羅的に洗い出す
- 3.発生可能性が高いと経営陣が考えるものに絞り、影響度の評価を済ませてから特定する
- 4.法令で規制されている事項に限定し、規制当局の公表資料から該当するものを抽出する
解説
正解は2。リスク特定は、組織の目的達成に影響し得るリスクを漏れなく洗い出す段階である。特定の範囲が狭いと、現場の小さなトラブルのような重要なリスクを見落とす。各部門へのヒアリング、現場の巡視、ブレーンストーミング、チェックリスト、他社の事例などを組み合わせて、網羅的に洗い出す。1は誤り。自社の過去事例だけでは、新たなリスクや他社で起きた事故を見落とす。3は誤り。発生可能性や影響度の評価は特定の後に行う段階であり、発生可能性が低いと考えるものも、特定の段階では対象に含める。4は誤り。リスクは法令の規制対象に限られず、事業に影響する幅広いものを対象にする。