【問93】情報・サイバーセキュリティ管理士 練習問題|全ディスク暗号化
情報セキュリティ対策 問18/25難易度B(標準)
問題文
社外に持ち出すノートPCに全ディスク暗号化を適用した場合の効果として、最も適切なものはどれか。
- 1.端末が盗まれても、起動時の認証を経なければ保存データを読み出せない
- 2.端末が盗まれた場合に、位置情報をもとに自動的に端末を回収してくれる
- 3.端末上で動作するマルウェアの侵入を検知し、感染そのものを防止できる
- 4.通信経路上を流れるデータを暗号化し、盗聴による情報漏えいを防止する
解説
正解は1。全ディスク暗号化(フルディスク暗号化)は、記憶装置全体を暗号化し、起動時のパスワードやTPMに保護された鍵による認証を経て初めて復号できるようにする対策である。WindowsのBitLockerやmacOSのFileVaultが代表例で、端末を盗難・紛失しても、ディスクを取り外して別の機器に接続する方法では内容を読み出せないため、個人情報の漏えいを防げる。個人情報保護法上の安全管理措置としても、持ち出し端末への適用が推奨される。2は誤り。位置の追跡や遠隔ロック・消去はMDM(モバイルデバイス管理)の機能であり、暗号化そのものの効果ではない。3は誤り。マルウェアの検知と防止はマルウェア対策ソフトやEDRの役割である。4は誤り。通信経路の保護はSSL/TLSやVPNが担い、保存データの暗号化とは対象が異なる。本試験では、保存データと通信データで対策が異なる点が問われる。