【問88】情報・サイバーセキュリティ管理士 練習問題|ハイブリッド暗号方式
情報セキュリティ対策 問13/25難易度C(難しい)
問題文
ハイブリッド暗号方式の仕組みの説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.本文と共通鍵の双方を公開鍵暗号で暗号化し、処理の高速化を図る方式
- 2.本文は共通鍵暗号で暗号化し、その共通鍵を公開鍵暗号で相手に渡す方式
- 3.本文をハッシュ化した値を添付し、本文自体は平文のまま送信する方式
- 4.二種類の共通鍵暗号を順に適用して強度を高め、鍵の配送を省く方式
解説
正解は2。ハイブリッド暗号方式は、共通鍵暗号方式の処理が高速である利点と、公開鍵暗号方式が鍵配送問題を解決できる利点を組み合わせた方式である。具体的には、本文(データ本体)を共通鍵暗号方式で暗号化し、そこで使ったセッション鍵(共通鍵)を受信者の公開鍵で暗号化して一緒に送る。受信者は自分の秘密鍵でセッション鍵を復号し、そのセッション鍵で本文を復号する。SSL/TLSやS/MIMEはこの方式を採用している。1は誤り。本文まで公開鍵暗号で処理すると演算量が大きく、高速化という目的に反する。3は誤り。ハッシュ値の添付だけでは本文が平文のままであり、機密性は確保されない。4は誤り。共通鍵暗号を重ねて適用しても、鍵をどう安全に渡すかという鍵配送問題は解決しない。本試験では、SSL/TLSの内部でこの方式が使われている点と結び付けて問われる。