【問84】情報・サイバーセキュリティ管理士 練習問題|本人拒否率と他人受入率
情報セキュリティ対策 問9/25難易度C(難しい)
問題文
生体認証における本人拒否率と他人受入率の関係の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.両者は互いに無関係であり、一方の値を下げても他方の値は全く変わらない
- 2.判定を厳しくすると本人拒否率と他人受入率がともに低下し、精度が上がる
- 3.他人受入率とは、登録済みの本人を誤って拒否してしまう割合のことである
- 4.判定を厳しくすると他人受入率は下がるが、本人拒否率は上がる関係にある
解説
正解は4。本人拒否率(FRR)は正規の登録者を誤って拒否する割合、他人受入率(FAR)は他人を誤って本人として受け入れる割合である。両者は判定のしきい値によってトレードオフの関係にあり、しきい値を厳しくすれば他人受入率は下がるが本人拒否率は上がり、緩めれば逆になる。両者が等しくなる点を等誤り率(EER)と呼び、装置の精度比較の指標として用いる。運用では、高いセキュリティが必要な区画では他人受入率を抑え、利便性を重視する場面では本人拒否率を抑えるようにしきい値を調整する。1は誤り。両者は同一のしきい値で決まるため独立ではない。2は誤り。両方を同時に下げることはできず、これがトレードオフの意味である。3は誤り。本人を誤って拒否する割合は本人拒否率の定義であり、両者の説明が入れ替わっている。本試験では、FRRとFARの定義の入れ替えが定番の誤答肢である。