【問67】DXパスポート試験 練習問題|学習データの偏りと公平性
AI 問7/20難易度C(難しい)
問題文
採用選考を支援するAIを、過去の採用実績データで学習させたところ、特定の属性の応募者の評価が低くなりやすいことが分かった。この問題が生じた原因として最も適切なものはどれか。
- 1.学習データの量が多すぎて、AIの計算処理が途中で止まってしまったこと
- 2.AIの判断が人間より速すぎたため、結果の精度が自然に低下したこと
- 3.過去の採用実績に含まれる偏りを、AIが学習してそのまま再現したこと
- 4.AIが応募者の志望動機を、人間よりも細かく読み取りすぎたこと
解説
正解は3。AIは学習データから規則性を見つけて判断するため、過去の採用実績に特定の属性への偏り(バイアス)が含まれていると、それを正しいパターンとして学習し、同じ偏りを持つ判断を再現してしまうことがある。これは学習データに起因するバイアスの典型例である。総務省・経済産業省の『AI事業者ガイドライン』は、共通の指針の一つに「公平性」を掲げ、データなどに含まれるバイアスに配慮し、人間の判断を介在させることなども検討しながら、特定の個人や集団への不当な差別をなくすよう努めることを求めている。1は誤り。データの量が多いことは、偏りが生じる原因ではない。2は誤り。判断の速さは、評価に偏りが生じる原因とはならない。4は誤り。志望動機の読み取りが細かいことは、特定の属性の評価が低くなる説明とは関係がない。