【問230】eco検定 練習問題|愛知目標と2020年までの生物多様性保全目標
問題文
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された愛知目標について、この目標の基本的な位置づけとして最も適切なものはどれか。
- 1.生物多様性条約とは別に採択された法的拘束力のある条約
- 2.先進国だけに保全の義務と資金の拠出を課すことを定めた取り決め
- 3.生物多様性条約に代わる新しい条約として名古屋で採択された枠組み
- 4.2020年までに達成をめざす世界共通の行動目標
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
愛知目標は条約ではなく、生物多様性条約の締約国会議で採択された目標です。法的拘束力はなく、各国が国家戦略に反映して取り組む性格のものです。
選択肢2 → ❌誤り
愛知目標はすべての締約国に共通する目標であり、先進国だけに義務や資金拠出を課す仕組みではありません。各国が自国の状況に応じて国家戦略を定めます。
選択肢3 → ❌誤り
愛知目標は1992年に採択された生物多様性条約に代わるものではなく、その実施を具体化した目標です。名古屋で採択されたのは条約ではありません。
選択肢4 → ✅正解
愛知目標は2010年のCOP10で採択された生物多様性戦略計画(2011年〜2020年)の中核をなし、2020年までに達成をめざす20の個別目標から成る世界共通の行動目標です。
背景知識
愛知目標は2010年10月、愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択されました。2050年に「自然と共生する世界」を実現するというビジョンのもと、5つの戦略目標と20の個別目標で構成されます。たとえば個別目標11は、2020年までに陸域の17%、海域の10%を保護地域などにより保全するというものです。COP10では遺伝資源の利用と利益配分に関する名古屋議定書も同時に採択されました。2020年時点で20の個別目標に完全達成されたものはなく、2022年のCOP15で後継となる昆明・モントリオール生物多様性枠組が採択されています。
学習アドバイス
「名古屋・2010年・2020年まで・20の個別目標」を一組で覚えましょう。保護地域30%(30by30)は愛知目標ではなく後継の昆明・モントリオール生物多様性枠組の数字なので、混同しないことが重要です。
まとめ
- 愛知目標は2010年のCOP10(名古屋)で採択された2020年までの世界目標
- 5つの戦略目標と20の個別目標。目標11は陸域17%・海域10%の保全
- 条約ではなく法的拘束力のない合意。後継は2022年の昆明・モントリオール枠組