【問226】eco検定 練習問題|昆明・モントリオール生物多様性枠組と2030年までの国際目標
問題文
生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された昆明・モントリオール生物多様性枠組が掲げた目標の内容として、最も適切なものはどれか。
- 1.2020年までの愛知目標をそのまま2030年に先送りしただけで、新たな数値目標はない
- 2.先進国が途上国の自然資源の管理権を握り、開発の制限を一方的に課すことを定めた枠組み
- 3.2030年までに陸と海のそれぞれ30%以上を保全する目標を含む23のターゲット
- 4.遺伝資源の利用から生じる利益を、資源を提供した国ではなく先進国に配分する仕組み
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
愛知目標の未達を踏まえ、保護地域30%、劣化した生態系の30%再生、侵略的外来種の定着率半減など、より踏み込んだ数値目標が新たに設定されています。
選択肢2 → ❌誤り
全締約国の合意による枠組みであり、資源の管理権は各国にあります。途上国への資金動員や能力構築の目標もターゲットに含まれています。
選択肢3 → ✅正解
昆明・モントリオール生物多様性枠組(2022年12月採択)は、2050年ビジョンと2030年ミッションのもと、2050年までの4つのゴールと2030年までの23のグローバルターゲットを定めています。そのターゲット3が、陸域・陸水域と海域・沿岸域のそれぞれ少なくとも30%を保護地域やOECMにより保全する「30by30」です。
選択肢4 → ❌誤り
遺伝資源の利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分はゴールCやターゲット13に掲げられており、提供国側への配分を強化する方向です。先進国が独占する仕組みではありません。
背景知識
昆明・モントリオール生物多様性枠組は、中国が議長国を務めたCOP15の第二部(2022年12月、カナダのモントリオール)で採択されました。2010年に採択された愛知目標(2020年までに陸域17%、海域10%の保全など)が多くの項目で未達に終わったことを踏まえ、より踏み込んだ内容になっています。構成は2050年ビジョン「自然と共生する世界」、2030年ミッション、2050年までの4つのゴール、2030年までの23のグローバルターゲットです。日本もこれを受けて生物多様性国家戦略2023-2030を策定しました。
学習アドバイス
「2022年採択」「4つのゴールと23のターゲット」「30by30」の3点が軸です。愛知目標の陸域17%・海域10%と数字を取り違えないようにしましょう。
まとめ
- 昆明・モントリオール生物多様性枠組は2022年12月のCOP15第二部で採択
- 構成は2050年ビジョン・2030年ミッション・4つのゴール・23のターゲット
- ターゲット3の30by30は陸と海のそれぞれ少なくとも30%を保護地域やOECMで保全