【問182】eco検定 練習問題|遠くまで運ばれる大気汚染への対応
国際的な枠組みと条約 問16/25難易度B(標準)
問題文
大気中に排出される汚染物質の中には、風に乗って発生源から遠く離れた地域にまで運ばれるものがある。こうした汚染への対応の考え方として、最も適切なものはどれか。
- 1.汚染物質の動きは把握が難しいことから、各国が共同で観測を行う取り組みは行われておらず、対応は各国の判断に委ねられている。
- 2.影響が排出した国の外にも及びうるため、関係する国々が共同で観測や情報の共有を行い、協力して排出の削減に取り組むことが求められる。
- 3.排出量の把握は発生源のある国の中で完結するため、他国と観測結果を共有する必要はなく、自国の基準の運用に専念することが望ましい。
- 4.遠くまで運ばれる汚染については、国際機関が各国政府に代わって個々の発生源を直接規制する仕組みによって対応が進められている。
解説
正解は2。硫黄酸化物や窒素酸化物のように、大気中に排出されたあと風に乗って長い距離を移動する物質があり、その影響は排出した国の中にとどまらず、遠く離れた地域にも及びうる。そのため、関係する国々が共同で大気や降水の観測を行って実態を把握し、得られた情報を共有しながら協力して排出の削減を進めることが求められる。東アジアや欧州では、こうした共同の観測や協力の枠組みが設けられてきた。1は、共同観測の取り組みが行われていないとしている点が事実と異なる。3は、排出量の把握が国内で完結するとして情報共有の必要性を否定しており、影響が国境を越えて広がるという性格を見落としている。4は、国際機関が各国政府に代わって発生源を直接規制するとしている点が誤りで、規制は各国が自国の制度を通じて行うのが基本である。汚染の広がり方に応じて対応の枠組みが変わることを整理しておきたい。