【問177】eco検定 練習問題|国連環境計画(UNEP)の位置づけ
国際的な枠組みと条約 問11/25難易度B(標準)
問題文
国連環境計画(UNEP)と国際的な環境条約との関わり方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.条約の交渉や策定を支援する立場にあり、条約の採択そのものは各国政府間の合意による。
- 2.条約に違反した国へ制裁を科す権限をもち、その決定は各国を法的に拘束するとされる。
- 3.活動は環境に関する情報の収集と公表にとどまり、条約の交渉の場に関わることはない。
- 4.教育・科学・文化を担当する国連機関の下部組織で、環境の活動もその一部として行う。
解説
正解は1。国連環境計画(UNEP)は、地球規模の環境課題について各国が条約を交渉し策定していく過程を支援する立場にあり、条約そのものの採択は各国政府間の合意によって行われる。国際機関が各国に代わって規範を定めるのではなく、あくまで政府間の合意が土台となる点を押さえておきたい。2の記述は、UNEPに制裁を科す権限があり各国を法的に拘束するとしている点が誤りで、加盟国の主権を超えて強制する権限をもつ機関ではない。3の記述は、活動を情報の収集と公表にとどまるものとしている点が誤りで、条約の交渉や事務局機能の担い手として幅広く関わっている。4の記述は、UNEPを教育・科学・文化を担当する国連機関の下部組織としている点が誤りで、両者は国連のなかでそれぞれ独立して置かれた別の組織である。名称の似た国連機関どうしを取り違えないよう、担当する分野で区別しておくとよい。