【問176】eco検定 練習問題|世界遺産条約による保護のしくみ
国際的な枠組みと条約 問10/25難易度B(標準)
問題文
世界遺産条約に基づく遺産の保護の進め方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.登録の対象は歴史的な建造物や遺跡といった人の手による文化財に限定されている。
- 2.顕著な普遍的価値をもつ物件を登録し、締約国が協力して保護・保存にあたる枠組みである。
- 3.登録は各国政府が独自に決定するもので、締約国が参加する国際的な会議は関与しない。
- 4.登録された物件の保護について、国際的な資金面や技術面の援助が行われることはない。
解説
正解は2。世界遺産条約は、顕著な普遍的価値をもつ物件を人類共通の財産として位置づけ、締約国が協力してその保護・保存にあたることを定めた枠組みである。1の記述は、対象を人の手による文化財に限定している点が誤りで、この条約は自然の景観や生態系などの自然遺産も対象としている。3の記述は、登録を各国政府の独自の決定としている点が誤りで、実際には締約国から選ばれた国々で構成される委員会の審議を経て登録が決まる。4の記述は、国際的な援助が行われないとしている点が誤りで、締約国の拠出による基金を通じ、保護に必要な資金面や技術面の援助を受けられる仕組みが設けられている。登録して終わりではなく、保全状況を国際的に確認し合いながら次の世代へ引き継ぐ点に、この条約の特徴がある。