【問175】eco検定 練習問題|砂漠化対処条約のしくみ
国際的な枠組みと条約 問9/25難易度B(標準)
問題文
砂漠化対処条約が定めている取り組みのしくみに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.砂漠化した土地を先進国が買い上げ、緑化事業を行うことを義務づける枠組みである
- 2.影響を受ける国が行動計画を作成し、先進国が資金や技術の面で支援する枠組みである
- 3.砂漠化の進行の度合いに応じて、各国に温室効果ガスの排出枠を割り当てる枠組みである
- 4.砂漠化の影響を受ける地域の住民を、各国が分担して受け入れることを定めた枠組みである
解説
正解は2。砂漠化対処条約は、深刻な干ばつや砂漠化に直面する国、とりわけアフリカの国々を念頭に、影響を受ける国自身が行動計画を作成して土地の劣化への対策を進め、先進国が資金や技術の面でこれを支援するという国際協力のしくみを定めている。当事国の主体的な取り組みと、それを支える国際的な協力を組み合わせている点が特徴である。
1は誤り。土地を先進国が買い上げて事業を行うことを義務づけるものではなく、当事国の取り組みを国際社会が支援するという構成をとっている。3は誤り。排出枠の割当ては温室効果ガスの削減をめぐる枠組みで議論されてきた考え方であり、この条約の内容ではない。4は誤り。住民の受け入れを各国で分担することを定めるものではなく、土地の劣化そのものへの対処と現地の生活基盤の維持を目指すものである。
砂漠化は、気候的な要因だけでなく、過放牧や過耕作といった人間の活動によっても進む。農業生産や住民の暮らしに直結する問題であるため、国際的な協力による対応が求められている。