【問170】eco検定 練習問題|有害廃棄物をめぐる国際条約
国際的な枠組みと条約 問4/25難易度B(標準)
問題文
有害廃棄物をめぐる国際的な取り決めであるバーゼル条約に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.有害廃棄物の輸出国が、輸入国の同意を得ずに自由に廃棄物を送り出せることを認める条約である
- 2.国内で発生した有害廃棄物を国外へ移動させることを禁じ、国内での処分を義務づける条約である
- 3.有害廃棄物などが国境を越えて移動することと、その処分について国際的な規制を定める条約である
- 4.有害廃棄物の移動ではなく、海洋への廃棄物の投棄を規制の対象として定める条約である
解説
正解は3。バーゼル条約は、有害廃棄物などが国境を越えて移動する際の手続や、その処分のあり方について国際的な規制の枠組みを定めた条約である。処理コストの低い国へ有害廃棄物が持ち込まれ、環境や健康への被害を引き起こすことのないよう、移動に先立って関係国の間で情報や同意のやり取りを行うことなどが求められる。
1は誤り。輸出国が輸入国の同意を得ずに自由に廃棄物を送り出せることを認めているのではなく、逆に無秩序な移動を防ぐために国際的な手続を定めている点が条約の趣旨である。2は誤り。国外への移動を禁じて国内での処分を義務づけるものではなく、越境移動そのものを適正な手続のもとで規制する枠組みである。4は誤り。海洋への廃棄物の投棄を規制する条約は別に存在しており、この条約が対象とするのは陸上を含む有害廃棄物などの国境を越える移動と処分である。
自国で処理しきれない廃棄物を海外に押しつけることのないよう、移動そのものに国際的なルールを設けているという点が、バーゼル条約の核となる考え方である。