【問98】eco検定 練習問題|世界自然遺産とエコパーク・ジオパーク
生物多様性と自然共生社会 問18/20難易度B(標準)
問題文
世界自然遺産、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)、ジオパークの目的の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.三つの制度はいずれも同じ観点から審査を受けるしくみであり、対象とする価値や保全の重点に違いはなく、呼び名が異なるだけのものである
- 2.世界自然遺産は顕著で普遍的な価値を持つ自然の保護、エコパークは保全と持続可能な利用の両立、ジオパークは地質遺産の保全と地域振興に重点を置く
- 3.エコパークは貴重な地形や地層を持つ大地を対象とする制度であり、ジオパークは生態系の保全と地域における持続可能な利用を目的とする制度である
- 4.世界自然遺産に登録された区域では周辺部も含めて人の居住や産業活動が認められなくなり、地域の暮らしは区域の外へ移されることになる
解説
正解は2。世界自然遺産は、地形・地質や生態系、生物多様性などの面で顕著で普遍的な価値を持つ自然そのものの保護に重点を置く制度である。ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、核心となる自然の保全を図りつつ、その周辺で人の暮らしや産業活動との共存・持続可能な利用のあり方を実践・研究することに重点を置く制度である。ジオパークは、貴重な地質学的遺産を持つ大地を対象に、その保全とともに教育や観光を通じた地域振興を図ることに重点を置く制度である。対象とする価値や重点の置き方がそれぞれ異なる点が特徴である。
1は誤り。三つの制度は掲げる目的も審査の観点も異なっており、呼び名だけが違うものではない。3は誤り。地質学的な地形・地層を対象とするのはジオパークであり、生態系の保全と持続可能な利用に重点を置くのはエコパークであるため、説明が入れ替わっている。4は誤り。世界自然遺産の区域やその周辺では、一定の条件のもとで人の居住や産業活動が続けられている例もあり、暮らしが区域の外へ移されるとはいえない。
三つの制度がそれぞれ何に重点を置くかを対比させて覚えておくと、名称だけで混同することを防げる。