【問93】eco検定 練習問題|自然環境保全法の役割
生物多様性と自然共生社会 問13/20難易度A(易しい)
問題文
日本の自然保護に関する法制度のうち、自然環境保全法が担う役割として、最も適切なものはどれか。
- 1.大規模な開発事業について環境への影響を事前に調査・予測・評価し、その結果を計画に反映させる手続を定める
- 2.海外から導入された生物のうち生態系などに被害を及ぼすおそれのあるものを指定し、飼養や輸入などを規制する
- 3.すぐれた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることを目的として国立公園などを指定する
- 4.すぐれた自然環境を有する地域や原生的な自然が残る地域を対象に、開発行為を規制して保全を図る
解説
正解は4。自然環境保全法は、人の手がほとんど加わっていない原生的な自然環境が保たれている地域や、優れた自然環境を有する地域などを対象に、開発行為などを規制することで自然環境の保全を図る法律である。景観の利用よりも自然環境そのものの保全に重点を置いている点が特徴である。
1は誤り。これは環境影響評価法(環境アセスメントの手続を定める法律)が担う役割であり、地域を指定して保全する自然環境保全法とは仕組みが異なる。2は誤り。これは外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)が担う役割である。3は誤り。すぐれた風景地の保護とその利用の増進を目的として国立公園などを指定するのは自然公園法の役割であり、自然環境保全法とは目的が異なる。
日本の自然保護法制は対象や目的によって複数の法律に役割が分かれており、「自然環境保全法=原生的な自然環境の保全」「自然公園法=風景地の保護と利用」という違いを軸に整理しておくと理解しやすい。