【問92】eco検定 練習問題|SATOYAMAイニシアティブ
生物多様性と自然共生社会 問12/20難易度B(標準)
問題文
SATOYAMAイニシアティブに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.野生生物の標本や製品の国際取引を規制することで、絶滅のおそれのある種を守ろうとする国際的な取組である
- 2.里山のように人の働きかけによって維持されてきた自然環境の価値を見直し、世界に広めようとする国際的な取組である
- 3.水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を登録し、その保全と賢明な利用を各国に求める国際的な取組である
- 4.遺伝資源の利用から生じた利益を、資源の提供国と利用する側との間で公正に配分するための国際的な取組である
解説
正解は2。SATOYAMAイニシアティブは、日本の里山に代表されるように、人が農業や林業などを通じて自然に働きかけ続けることで形成・維持されてきた二次的な自然環境(二次的自然)の価値に着目し、その維持・再生や、これに学んだ自然資源の持続可能な利用のあり方を世界に広めようとする取組・考え方である。生物多様性条約に関する国際会議の場などを通じて国際的なパートナーシップとして発展してきた。
1は誤り。これは野生動植物の国際取引を規制する条約についての説明であり、SATOYAMAイニシアティブとは別の枠組みである。3は誤り。これは湿地の保全に関する条約の説明であり、里山を対象とするSATOYAMAイニシアティブとは異なる。4は誤り。これは遺伝資源の利益配分(ABS)に関する議定書の説明であり、二次的自然の維持を目的とするSATOYAMAイニシアティブとは趣旨が異なる。
里山という日本発の概念が、二次的自然の保全という考え方として国際的に発信されている点をおさえておくと、生物多様性条約関連の他の枠組みと混同せずに整理できる。