【問87】eco検定 練習問題|レッドリストとレッドデータブックの違い
生物多様性と自然共生社会 問7/20難易度C(難しい)
問題文
絶滅のおそれのある野生生物に関して作成される「レッドリスト」と「レッドデータブック」の違いについての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.レッドリストとレッドデータブックは同じものを指す語であり、作成主体によって呼び方が変わるだけである
- 2.レッドリストは国際機関が作成するもので、レッドデータブックは国内の自治体が作成するものである
- 3.レッドリストは既に絶滅した種を記録したもので、レッドデータブックは絶滅のおそれがある種を記録したものである
- 4.レッドリストは絶滅のおそれのある種の一覧で、レッドデータブックはそれに詳しい解説を加えた書籍である
解説
正解は4。レッドリストは、絶滅のおそれのある野生生物を科学的な基準に基づいて選定し、絶滅の危険度ごとに分類した一覧そのものを指す。これに対しレッドデータブックは、そのリストに掲載された種について、生態や分布、生息状況、減少の要因などの詳しい情報を加えて解説書としてまとめたものであり、両者は「一覧」と「解説をまとめた書籍」という関係にある。
1は誤り。両者は「一覧」と「解説書」という異なる性格を持つものであり、単なる呼び方の違いではない。2は誤り。レッドリストやレッドデータブックは国際機関だけでなく、国や地方自治体など複数の主体がそれぞれの範囲で作成しており、作成主体を国際機関と自治体に限定する記述は誤りである。3は誤り。レッドリストは絶滅した種だけでなく、絶滅危惧種など複数の危険度区分を含めて掲載するものであり、絶滅済みの種のみを対象とするものではない。
この違いを理解しておくと、ニュースなどで「レッドリストに掲載された」という表現が何を意味するのかを正確に読み取れるようになる。