【問85】eco検定 練習問題|外来種という語が指す範囲
生物多様性と自然共生社会 問5/20難易度B(標準)
問題文
生物多様性への影響が問題とされる「外来種」という語が指す範囲についての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.台風や海流など自然の力によって自力で分布を広げた生物を指す語であり、人の活動に伴って運ばれてきた生物は含まれない
- 2.もともとその地域に生息していた在来の種のうち、環境の変化によって個体数が増え分布を広げた種を指す語である
- 3.国外から持ち込まれた生物だけを指す語であり、国内の他の地域から人為的に持ち込まれた生物は外来種に含まれない
- 4.人の活動によって本来の生息地の外に持ち込まれた生物を指し、国外由来のものだけでなく国内の他地域由来のものも含まれる
解説
正解は4。外来種とは、人の活動によって本来の生息地ではない地域に持ち込まれ、そこにすみつくようになった生物を指す。海外から持ち込まれたものだけでなく、同じ国の中でも、ある地域の生物が別の地域へ人為的に運ばれた場合は「国内由来の外来種」として扱われる。地域ごとに異なる自然の成り立ちを乱すおそれがあるという点では、由来が国外か国内かにかかわらず問題となりうる。
1は誤り。渡りや海流など自然の力による分布の広がりは、生物本来の営みとして外来種の問題とは区別されるものであり、外来種は人の活動を介した移動を前提とする語である。2は誤り。もともとその地域にいた在来の種が増えることは、外来種の問題とは異なる事象として扱われる。3は誤り。外来種という考え方は国外由来のものに限られない。ただし、法律に基づいて指定される特定外来生物は海外から入ってきた生物を対象としており、概念としての外来種の範囲と、法律による規制の対象範囲は一致しない点に注意したい。
「人が持ち込んだかどうか」と「どこから持ち込まれたか」を分けて考えると、外来種という語の範囲を整理しやすくなる。