【問84】eco検定 練習問題|4つの危機の見分け方
生物多様性と自然共生社会 問4/20難易度C(難しい)
問題文
里地里山において、下草刈りや薪炭林としての利用など人による手入れが行われなくなることで、二次的自然に依存してきた生物の生息環境が失われていく問題は、日本における生物多様性の4つの危機のうちどれに分類されるか。
- 1.開発など人間活動による危機
- 2.自然に対する働きかけの縮小による危機
- 3.人間により持ち込まれたものによる危機
- 4.地球環境の変化による危機
解説
正解は2。里地里山は、人が薪炭の採取や下草刈りなどを通じて自然に手を加え続けることで、雑木林や草地といった二次的自然の環境が維持され、それに依存する動植物が生息してきた場である。こうした利用が行われなくなり、手入れが縮小することで環境が変化し、そこに依存していた生物の生息が難しくなる問題は「自然に対する働きかけの縮小による危機」に分類される。
1は誤り。開発など人間活動による危機は、宅地造成や道路建設のように自然を直接改変・破壊する行為を指すものであり、手入れが行われなくなることによる間接的な変化とは性質が異なる。3は誤り。人間により持ち込まれたものによる危機は、外来種や化学物質の持ち込みなどを指すものであり、里山の手入れ不足とは別の要因である。4は誤り。地球環境の変化による危機は気候変動など地球規模の環境変化を指すものであり、地域的な土地利用の変化である里山の問題とは区別される。
「開発」と「手入れの縮小」はどちらも人間活動に関わるが、前者は「やりすぎ」、後者は「やらなくなったこと」による危機である点を対比して理解しておくと整理しやすい。