【問82】eco検定 練習問題|生物多様性ホットスポット
生物多様性と自然共生社会 問2/20難易度B(標準)
問題文
生物多様性の保全において用いられる「生物多様性ホットスポット」という語の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.火山活動や地熱の上昇が集中する地点を指す地学上の用語であり、生物多様性の保全において用いられる語ではない
- 2.多くの固有種が生息する一方で、もとの自然環境の多くが既に失われており、保全の優先度が高いとされる地域を指す
- 3.生物の種数が少なく単純な生態系からなる地域のうち、人間の活動の影響をほとんど受けていない地域を指す
- 4.国が法律に基づいて指定する自然保護区の正式名称であり、指定を受けた区域では開発行為が制限される
解説
正解は2。生物多様性ホットスポットは、その地域にしかいない固有の生物が数多くみられるにもかかわらず、もともとあった自然環境の多くが開発などによって既に失われている地域を指す考え方である。限られた資源を効果的に使うため、こうした「豊かさ」と「危機」が重なる地域を優先して保全すべきだという発想に基づいており、日本列島もホットスポットの一つに数えられている。
1は誤り。「ホットスポット」は地下深部からのマグマの上昇に関連する地学の用語としても使われるが、生物多様性の分野では別の意味を持つ語として定着しており、保全の文脈で用いられないという記述は不適切である。3は誤り。ホットスポットは種の豊かさや固有性が高い地域を対象とする考え方であり、種数が少なく人間活動の影響をほとんど受けていない地域を指すものではない。4は誤り。ホットスポットは保全の優先度を示す考え方であって、国が法律に基づいて指定する保護区の正式名称ではない。
固有種の多さだけでなく、その生息環境が失われつつあるという危機の要素が組み合わさっている点が、この考え方の要点である。