【問13】eco検定 練習問題|ブルントラント委員会報告の定義
持続可能な社会と環境問題の歴史 問13/20難易度A(易しい)
問題文
1987年に公表されたブルントラント委員会の報告書「Our Common Future」で示された「持続可能な開発」の定義として、最も適切なものはどれか。
- 1.経済成長を最優先し、環境保全は経済発展が達成された後に取り組むべき課題であるとする考え方
- 2.現在の世代の経済活動を制限し、環境をできる限り開発以前の状態に戻すことを目指す考え方
- 3.将来の世代がそのニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすような開発
- 4.各国が自国の資源を自由に開発する権利を最優先し、他国の環境への影響は考慮しない開発
解説
正解は3。ブルントラント委員会(環境と開発に関する世界委員会)が1987年に公表した報告書「Our Common Future」は、「持続可能な開発」を「将来の世代がそのニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすような開発」と定義した。この定義は、現在の世代の発展と将来の世代への配慮を両立させる考え方として、その後の国際的な環境・開発政策の基本理念となった。
1は誤り。経済成長を優先し環境保全を後回しにする考え方は、持続可能な開発が目指す「環境と開発の両立」という発想とは逆行するものである。2は誤り。持続可能な開発は開発そのものを否定して原状回復を目指す考え方ではなく、現在と将来の世代双方のニーズを満たす形で開発を進めることを志向する。4は誤り。持続可能な開発は自国の権利のみを優先するのではなく、地球規模の環境への影響や将来世代への配慮を前提とする考え方である。
「将来の世代のニーズを損なわずに現在の世代のニーズを満たす」という定義の文言は頻出であり、環境と開発の両立という持続可能な開発の基本理念を理解するうえでの出発点として確実に押さえておきたい。