【問12】eco検定 練習問題|国連環境計画(UNEP)の役割
持続可能な社会と環境問題の歴史 問12/20難易度B(標準)
問題文
国連人間環境会議を受けて設立された国連環境計画(UNEP)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.UNEPは国連の環境分野の活動を総合的に調整する機関として設立され、本部はケニアのナイロビにある
- 2.UNEPは気候変動枠組条約の事務局として設立された機関であり、条約の運用管理を主たる任務とする
- 3.UNEPは先進国から発展途上国への環境分野の資金供与のみを目的として設立された基金機関である
- 4.UNEPは民間企業や非政府組織(NGO)によって設立された独立した国際機関であり、国連とは別の組織である
解説
正解は1。国連環境計画(UNEP)は、1972年の国連人間環境会議での議論を受けて設立された国連の機関であり、国連システム内で環境分野の活動を総合的に調整する役割を担う。本部はアフリカのケニア・ナイロビに置かれており、国際的な環境協力の中心的存在として、条約交渉の支援や環境情報の提供など幅広い活動を行っている。
2は誤り。気候変動枠組条約の事務局はUNEPとは別に条約に基づいて設置されているものであり、UNEP自体が条約の運用管理を主たる任務として設立されたわけではない。3は誤り。発展途上国への資金供与を主目的とする機関としては地球環境ファシリティ(GEF)などが挙げられ、UNEPの設立目的はより広く環境活動全般の調整にある。4は誤り。UNEPは国連総会の決議に基づいて設立された国連の補助機関であり、民間企業やNGOが設立した独立組織ではない。
UNEPの設立は、環境問題を扱う国際機関が本格的に整備される第一歩であり、その後の条約交渉や国際的な環境政策づくりを支える基盤となった点を押さえておきたい。