【問11】eco検定 練習問題|国連人間環境会議とその成果
持続可能な社会と環境問題の歴史 問11/20難易度B(標準)
問題文
1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.「持続可能な開発」という概念を初めて公式に定義した国際会議であり、その定義は後のリオ宣言に引き継がれた
- 2.「かけがえのない地球」を基本理念に掲げ、人間環境宣言が採択され、国連環境計画の設立につながった
- 3.気候変動枠組条約と生物多様性条約への署名が開始された会議であり、地球規模の環境条約の起点となった
- 4.持続可能な開発の実施状況を検証する目的で開催され、ヨハネスブルグ実施計画が採択された
解説
正解は2。1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議は「かけがえのない地球(Only One Earth)」を基本理念とし、環境保全に関する国際的な原則を示す人間環境宣言を採択した。この会議を契機として、国連の環境問題専門機関である国連環境計画(UNEP)が設立され、その後の国際環境協力の枠組みづくりの出発点となった。
1は誤り。「持続可能な開発」が定義として明確に示されたのは1987年のブルントラント委員会報告「Our Common Future」であり、1972年の国連人間環境会議で定義されたものではない。3は誤り。気候変動枠組条約と生物多様性条約の署名が開始されたのは1992年の地球サミット(国連環境開発会議)であり、国連人間環境会議とは別の会議である。4は誤り。ヨハネスブルグ実施計画が採択されたのは2002年のヨハネスブルグサミットであり、国連人間環境会議とは開催年も内容も異なる。
国連人間環境会議は、環境問題を国際社会が初めて共通の課題として取り上げた出発点であり、その後の地球サミットやSDGsに至る国際的な取り組みの歴史を理解するうえでの起点として押さえておく必要がある。