【問9】eco検定 練習問題|公害対策から環境政策への転換
持続可能な社会と環境問題の歴史 問9/20難易度C(難しい)
問題文
1993年に制定された環境基本法が公害対策基本法に代わって制定された背景と意義に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.国内の産業公害を主眼とした公害対策基本法に対し、地球環境問題への対応も視野に入れ、発展的に統合する形で制定された
- 2.四大公害病の被害者に対する補償と救済のみを目的とした法律であり、公害対策基本法とは別系統の法律として並行して成立した
- 3.制定後も公害対策基本法は存続しており、両法が現在も並立して国の環境政策の基本を定める法律として運用されている
- 4.環境保全の基本理念や環境基本計画については定めておらず、個別の排出規制の基準値のみを列挙した法律である
解説
正解は1。公害対策基本法が主に国内の産業公害への対応を目的とした法律であったのに対し、環境基本法は地球温暖化などの地球環境問題への対応も視野に入れ、公害対策基本法などを発展的に統合する形で1993年に制定された。2は誤り。環境基本法は被害者の補償・救済のみを目的とした法律ではなく、環境政策全体の基本理念や枠組みを定めたものである。3は誤り。公害対策基本法は環境基本法の制定に伴って廃止されており、両法が並立しているわけではない。4は誤り。環境基本法は環境保全に関する基本理念を掲げ、環境基本計画をはじめとする施策の枠組みを定めた法律であり、個別の基準値を列挙したものではない。公害対策から地球環境問題への関心の広がりを象徴する法律として位置づけておきたい。