【問2】eco検定 練習問題|高度経済成長と公害の広がり
持続可能な社会と環境問題の歴史 問2/20難易度B(標準)
問題文
高度経済成長期の日本における産業公害の広がりに関する説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.重化学工業の生産拡大が優先され、公害防止対策が遅れたため、大気汚染や水質汚濁が深刻化した
- 2.工場の海外移転が急速に進んだことにより、国内での産業公害はほとんど発生しなかった
- 3.公害の原因は農村部における農薬や肥料の使用のみであり、工業地域では問題は生じなかった
- 4.この時期にはすでに環境基本法が制定されていたため、公害は法制度によって未然に防止されていた
解説
正解は1。高度経済成長期には重化学工業を中心とした生産拡大が最優先され、公害防止のための投資や規制が追いつかなかったため、大気汚染・水質汚濁・地盤沈下など各種の公害が全国各地で深刻化した。2は誤り。この時期はむしろ国内での工業生産の拡大が進んだ時期であり、工場の海外移転が主流だったわけではない。3は誤り。産業公害は工業地域を中心に多様な形態で発生しており、農薬の使用のみが原因ではない。4は誤り。環境基本法の制定は1993年であり、高度経済成長期にはまだ存在していない。この時代背景を理解することは、後の四大公害病や公害対策基本法制定の必然性を理解する上で重要である。