【問1】eco検定 練習問題|足尾銅山鉱毒事件
持続可能な社会と環境問題の歴史 問1/20難易度A(易しい)
問題文
足尾銅山鉱毒事件に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.足尾銅山鉱毒事件は、第二次世界大戦後の高度経済成長期に初めて社会問題化した公害事件である
- 2.足尾銅山鉱毒事件は、精錬に伴う排煙による大気の汚染のみが問題となり、河川流域への影響は生じなかった
- 3.足尾銅山鉱毒事件は、明治期に渡良瀬川流域で発生した鉱毒被害であり、日本の公害の原点とされる
- 4.足尾銅山鉱毒事件は、環境基本法の制定を直接のきっかけとして解決に至った事件である
解説
正解は3。足尾銅山鉱毒事件は明治期に栃木県の渡良瀬川流域で発生した鉱毒による農業・漁業被害であり、日本で最初に社会問題化した公害事件として知られ、田中正造の活動などでも知られる。1は誤り。この事件は高度経済成長期ではなく明治期に発生した事件である。2は誤り。精錬に伴う排煙による煙害も周辺の森林に被害を与えたが、この事件の中心となった被害は渡良瀬川流域の農地・漁業に及んだ鉱毒被害であり、河川流域への影響がなかったという記述は成り立たない。4は誤り。この事件の経緯は環境基本法の制定(1993年)とは時期も直接の関係も異なる。eco検定では公害問題の歴史的な出発点として足尾銅山鉱毒事件を押さえておくことが、その後の四大公害病や公害対策基本法制定の流れを理解する土台になる。