【問193】ビジネスマネジャー検定 練習問題|取引先の信用不安と債権管理
業務・組織・事故災害のリスクマネジメント 問9/16難易度A(易しい)
問題文
取引先に信用不安の兆候がみられる場合、自社の債権を保全する観点から現場のマネジャーが取るべき対応として、最も適切なものはどれか。
- 1.取引先との関係が悪化することを避けることを優先し、取引条件は見直さずに従来どおり取引を続ける。
- 2.兆候を把握した段階で社内に早期に報告し、取引条件の見直しなど債権の管理について検討する。
- 3.信用不安は取引先の内部事情であるため、自社の債権管理を考えるうえでの材料とはしない。
- 4.債権の管理は経理部門が担う事柄であるため、現場の部門は取引先の状況の把握までにとどめる。
解説
正解は選択肢2。取引先に信用不安の兆候がみられた場合、現場でその兆候に気づいた段階で早期に社内へ報告し、支払条件の見直しや与信枠の調整など、債権を保全するための対応を組織として検討することが重要である。対応が遅れるほど、自社の売掛金が回収できなくなるリスクが高まるため、早期報告と早期検討が基本となる。選択肢1は、関係悪化を懸念して従来どおりの取引条件を維持し続けるものであり、信用不安の兆候を踏まえた見直しの機会を逃し、自社の債権が保全されないまま膨らんでいくおそれがある。選択肢3は、取引先の信用不安が自社の債権回収に直結する問題であることを見落としており、相手の内部事情として切り離して考えることはできない。選択肢4は、現場の役割を状況の把握までに限定している点が適切でない。取引の実態や相手の様子を最もよく知るのは現場であり、債権の管理をどうするかの検討にも現場の情報と判断が欠かせない。兆候に気づいた現場が早期に声を上げ、組織として次の一手を検討できる状態にしておくことが、自社の経営を守る土台となる。