【問192】ビジネスマネジャー検定 練習問題|取引を始める際の契約に関する留意点
業務・組織・事故災害のリスクマネジメント 問8/16難易度B(標準)
問題文
新たな取引を開始するにあたっての契約に関する、現場のマネジャーの対応として最も適切なものはどれか。
- 1.契約内容の確認は法務部門の所管であり、業務を担う部門が内容を把握しなくても支障はない。
- 2.取引を始める前に契約の内容を確認し、納期や責任の範囲など重要な事項を書面で明確にしておく。
- 3.口頭で合意ができていれば後日の認識の食い違いは生じないため、書面の形で残すまでもない。
- 4.取引の進め方を途中で変更する場合でも、当初取り交わした契約の内容はそのままにしておけばよい。
解説
正解は選択肢2。取引には、納期、数量、代金の支払い、不具合が生じた場合の責任の所在など、後になって当事者の認識が食い違いやすい事項が数多く含まれる。取引を始める前にこれらを確認し、書面の形で明確にしておくことは、後日のトラブルを防ぎ、自社が不利な立場に置かれることを避けるうえで有効である。選択肢1は、契約内容の確認を法務部門だけの役割としている点が適切でない。実際に業務を進めるのは現場の部門であり、契約で取り決めた内容を把握していなければ、意図せず取り決めから外れた運用をしてしまうおそれがある。選択肢3は、口頭のやり取りだけで足りるとする点が問題である。口頭の合意は記録として残らず、時間の経過とともに双方の理解のずれが表面化しやすい。選択肢4は、取引の実態が変わったにもかかわらず当初の内容を放置するもので、書面の内容と実際の取引が食い違ったまま進むことになり、問題が生じた際の判断のよりどころを失う。契約は取り交わして終わりではなく、取引の変化に合わせて内容を見直していく姿勢が求められる。