【問140】ビジネスマネジャー検定 練習問題|数値目標の副作用
業務のマネジメントと問題解決 問16/22難易度C(難しい)
問題文
部門の業績目標に数値目標を用いる場合に生じうる副作用についての記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.数値目標を設定すると部下の行動は部門全体の利益にかなう方向にそろうため、その運用に伴う副作用を懸念する必要はない
- 2.数値目標に伴う副作用は、目標の水準を引き下げることによってのみ防げるものであり、それ以外に有効な手立てはない
- 3.特定の数値の達成のみに意識が向きすぎると、期末近くに数字を整えるような行動や、自部門の数字だけを優先する行動が生じることがある
- 4.数値目標を用いる場合、達成に向けた過程の実施事項を確認することはかえって副作用を助長するため、行うべきではない
解説
正解は選択肢3。数値目標は達成状況を明確に示せる利点がある一方、特定の数値の達成のみに意識が向きすぎると、期末近くに帳尻を合わせるような行動や、自部門の数字だけを優先し他部門との連携を軽視する行動といった副作用が生じることがある。選択肢1は、数値目標を設定すれば部下の行動は部門全体の利益にかなう方向にそろうとしているが、数値目標には上記のような副作用が生じる可能性があり、そろうとは言い切れない。選択肢2は、副作用は目標の水準を引き下げることによってのみ防げるとしているが、水準の引き下げは達成に向けた緊張感を損なう場合もあり、副作用への対応として唯一の手立てとはいえない。選択肢4は、実施事項の確認がかえって副作用を助長するため行うべきではないとしているが、実施事項の状況を確認することは、結果の数字だけを追う姿勢を和らげ、副作用を抑える助けになりうる。マネジャーには、数値目標の運用に伴う副作用を踏まえ、実施事項の状況もあわせて確認する姿勢が求められる。