【問129】ビジネスマネジャー検定 練習問題|報告における論理的思考の実践
業務のマネジメントと問題解決 問5/22難易度B(標準)
問題文
上司への報告や部下とのコミュニケーションにおいて、論理的思考を実践するうえでの留意点として、最も適切なものはどれか。
- 1.自分の推測や感想であっても、確認された事実と同じように断定的な表現で伝えることで、聞き手に対する説得力を高めることができる
- 2.確認された事実と自分の解釈・意見とを区別して伝えたうえで、事実から何が言えるか、その結論はなぜ言えるのかを行き来しながら内容を検証する
- 3.事実と自分の意見とを区別して伝える必要があるのは口頭での報告の場合に限られ、文書で報告する際には両者を書き分けなくても支障は生じない
- 4.事実から何が言えるかを問うことは結論を導く際にのみ必要であり、導いた結論の根拠を事実に照らして確認する問いかけは省略してよい
解説
正解は選択肢2。論理的な報告やコミュニケーションでは、確認された事実と自分の解釈・意見とを区別して伝えることが基本となり、さらに事実から何が言えるかを問うSo What?と、導いた結論が事実によって裏づけられているかを問うWhy So?を繰り返し行き来しながら内容の妥当性を確かめていく姿勢が求められる。選択肢1は、推測や感想を事実と同じ断定的な表現で伝えるとしているが、事実と意見を混同した伝え方は聞き手の判断を誤らせるおそれがあり、望ましい進め方とはいえない。選択肢3は、事実と意見を区別する必要性を口頭報告の場合に限定しているが、文書であっても両者を書き分けなければ読み手が正確に状況を把握できなくなる点は変わらない。選択肢4は、So What?にあたる問いかけのみを重視しWhy So?にあたる確認を省略してよいとしているが、結論と根拠の両方向を確かめてこそ論理の飛躍を防ぐことができる。マネジャーが部下や上司との間で誤解のない意思疎通を図るうえで欠かせない視点である。