【問88】ビジネスマネジャー検定 練習問題|中心化傾向
人材育成と人事考課 問18/20難易度B(標準)
問題文
人事考課における「中心化傾向」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.部下ごとの働きぶりに差があっても、差をつけることを避けて評価を平均的な水準に集中させてしまう傾向
- 2.評価対象期間の初期に起きた出来事の印象を強く引きずり、その後の変化を評価に反映しにくくなる傾向
- 3.部下の性格が几帳面であることから、確認しないまま協調性も高いはずだと決めつけて評価してしまう傾向
- 4.評価者自身の価値観や能力水準を基準として、それとの比較で部下の評価を上下させてしまう傾向
解説
正解は選択肢1。中心化傾向とは、部下ごとの働きぶりや成果に実際には差があるにもかかわらず、評価者が優劣をはっきりつけることを避け、多くの部下の評価を平均的な水準に集中させてしまう心理的な傾向を指す。差をつけることへの心理的な抵抗感が背景にある。選択肢2は、評価期間の初期に起きた出来事の印象を引きずるという内容であり、評価時期に近い出来事の印象を強く受ける期末効果とは逆向きの偏りであって、中心化傾向とは異なる観点である。選択肢3は、几帳面という特徴から協調性も高いはずだと事実確認なしに決めつける論理的誤差の説明である。選択肢4は、評価者自身の価値観や能力水準を基準に部下の評価を上下させる対比誤差の説明である。中心化傾向が強いと、優秀な部下の成果が正しく処遇に反映されにくくなる。