【問86】ビジネスマネジャー検定 練習問題|寛大化傾向
人材育成と人事考課 問16/20難易度A(易しい)
問題文
人事考課における「寛大化傾向」の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.評価の基準となる項目間の関連性を勝手に推測し、確認していない事実まで評価に反映してしまう傾向
- 2.部下との対立を避けたい気持ちなどから、実態よりも全体的に評価を甘くつけてしまう傾向
- 3.評価対象期間の全体ではなく、評価時期に近い最近の出来事の印象を強く受けて評価してしまう傾向
- 4.優劣の差をつけることを避け、多くの部下の評価を平均的な水準に集中させてしまう傾向
解説
正解は選択肢2。寛大化傾向とは、部下との人間関係を損ないたくない気持ちや、自らの評価眼に対する自信のなさなどから、実態よりも全体的に評価を甘くつけてしまう心理的な傾向を指す。評価が甘くなることで、部下ごとの能力や成果の差が結果に正しく反映されなくなる問題が生じる。選択肢1は、確認していない事実を項目間の推測で埋めてしまう論理的誤差の説明であり、寛大化傾向とは異なる誤りである。選択肢3は、評価時期に近い出来事の印象を強く受ける期末効果の説明であり、評価が甘くなること自体を指すものではない。選択肢4は、優劣の差をつけずに評価を平均的な水準へ集中させる中心化傾向の説明であり、寛大化傾向のように評価全体が甘い方向へ寄るわけではない。寛大化傾向を防ぐには、評価基準に沿って一つひとつの事実を確認する姿勢が求められる。