【問81】ビジネスマネジャー検定 練習問題|人事考課を行う狙い
人材育成と人事考課 問11/20難易度A(易しい)
問題文
人事考課の目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.人事考課は、部下の給与や賞与といった処遇を決定するためだけに行うものであり、能力開発や配置転換の判断材料としては用いない
- 2.人事考課の結果は評価者個人が参考にするための記録にとどまり、本人へ結果を伝える必要はない
- 3.人事考課は、処遇の決定に用いられるだけでなく、部下の能力開発や適材適所の配置を検討するための材料としても活用される
- 4.人事考課は、部下同士を比較して序列をつけるところまでがマネジャーの役割であり、その結果を育成計画や配置の検討に結びつけるかどうかは人事部門が判断する事柄である
解説
正解は選択肢3。人事考課は、賃金や賞与といった処遇の決定に用いられるだけでなく、部下一人ひとりの強みや課題を把握し、能力開発の方向性を定めたり、適性に応じた配置転換を検討したりするための材料としても活用される。処遇・育成・配置という複数の目的を持つ点が、人事考課の実務上の特徴である。選択肢1は、処遇決定のみに用途を限定しており、育成や配置への活用という側面を見落としている。選択肢2は、結果を本人に伝えないとしているが、評価結果を本人にフィードバックし今後の行動に生かすことも人事考課の重要な機能である。選択肢4は、序列づけまでをマネジャーの役割とし、その後の活用を人事部門に委ねるとしているが、日頃から部下を見ているマネジャーこそが考課結果を育成や配置の検討につなげる立場にあり、序列づけで終わらせるべきものではない。マネジャーは考課を評価のためだけの作業と捉えず、部下の成長を後押しする機会として位置づける必要がある。