【問79】ビジネスマネジャー検定 練習問題|計画的な異動による育成
人材育成と人事考課 問9/20難易度C(難しい)
問題文
社員に複数の職場や職務を計画的に経験させる異動の仕組みが持つ育成上の意味について、最も適切なものはどれか。
- 1.本人の専門性を一つの領域に絞り、その分野だけを深く掘り下げさせることを目的とした仕組みである
- 2.経験する職場の数を増やすことが目的であるため、一つの職場に在籍する期間は短いほど育成効果が高い
- 3.本人の希望や適性を考慮せず、欠員が生じた部署へ機械的に人員を割り当てるための仕組みである
- 4.複数の業務を経験することで視野が広がり、部門間のつながりを理解したうえで自分の適性を見極める機会にもなる
解説
正解は選択肢4。複数の職場や職務を計画的に経験させる仕組みは、一つの業務だけでは得にくい幅広い視野を養い、他部門の業務内容や部門相互のつながりを理解する機会となるほか、本人にとっても自分の適性や興味の方向性を見極める機会になり得る点に育成上の意味がある。選択肢1は、一つの領域だけを深く掘り下げさせることを目的としているが、それは特定分野を長く担当させる配置の考え方であり、複数の職務を経験させる仕組みの趣旨とは異なる。選択肢2は、在籍期間が短いほど効果が高いとしているが、経験した業務の全体像をつかみ、成果や課題を実感できる程度の期間がなければ学びは表面的なものにとどまり、受け入れ側の負担も大きくなる。選択肢3は、本人の希望や適性を考慮せず欠員補充のためだけに行うものとしているが、育成の観点からは、本人の状況や将来のキャリアも踏まえて計画的に運用することが望ましい。視野の拡大と適性の把握という育成上の狙いを理解しておくことが重要である。