【問78】ビジネスマネジャー検定 練習問題|先輩社員による支援の仕組み
人材育成と人事考課 問8/20難易度B(標準)
問題文
直属の上司とは別に、経験のある先輩社員が相談役となって若手社員を継続的に支援する仕組みについて、最も適切なものはどれか。
- 1.支援を担う先輩社員は、必ず対象者と同じ部署に所属する者の中から選ばなければならない
- 2.業務上の指示命令を行うための仕組みであり、直属の上司による日常の指導と役割が重複する
- 3.業務面の助言に加えて職場での悩みや将来への不安も話しやすい関係を築き、精神面も含めて支える
- 4.支援を担う先輩社員に対象者の評価権限を与えることで、日々の助言に実効性を持たせる仕組みである
解説
正解は選択肢3。直属の上司とは別に、経験のある先輩社員が相談役となる仕組みは、指示命令の系統とは異なる立場から関わる点に特徴があり、業務面での助言に加えて、職場での悩みや将来への不安といった上司には話しにくい内容も相談しやすい関係を築き、精神面も含めて若手社員を支える役割を担う。この仕組みは一般にメンター制度と呼ばれる。選択肢1は、支援役を対象者と同じ部署から選ばなければならないとしているが、あえて異なる部署の先輩を配置し、直属の上司や同じ職場の人間関係からは離れた立場で相談に乗れるようにする運用も広く行われている。選択肢2は、業務上の指示命令を行う仕組みであるとしているが、指示命令は直属の上司の役割であり、この仕組みは相談・支援という性格を持つ点で役割が異なる。選択肢4は、支援役に評価権限を与えるとしているが、評価する立場を兼ねると本音を話しにくくなり、相談相手としての機能がかえって損なわれるおそれがある。指示命令系統や評価から独立した相談関係であることが、この仕組みの効果を支えている。